漠然と思うこと

小学校の卒業文集に『雑貨屋さんになりたい』と書いた思い出。
それから、様々な出会いがあり、夢は他にも沢山出来ましたが、現在でも密かに雑貨屋開業の想いは消えずにいます。

自称"雑貨好き"の私ですが、雑貨屋さんに足を運ぶようになったのは、極最近のこと。
私が憧れるような個人経営の小さな雑貨屋さんは、大抵とても入りづらいのです(;´-`)
入店すると、お店の方と一対一ということもザラ。
それが居心地悪いと感じていたのと、実店舗を回らなくてもハンドメイド系雑貨には触れる機会があったからです。

それが、どうして実店舗を回るようになったのか。
きっかけは、手作り石鹸でした。


ハンドメイド系の雑貨を扱っているお店では、ハンドメイド作品の委託を受け付けているところが多く、この中に石鹸を取り扱っているお店があったのです。
当時の私は、趣味で作った石鹸を世に出してみたくて堪らず、もんもんと過ごしていました。
元々"何かを販売する"という行為が好きで、お店屋さんになりたいという気持ちがあります。
その為、石鹸を委託してもらうなら、ブランド名(笑)を決めないと!とか、可愛いラッピングを考えないと!なんて思っていました。

こういう時は、とにかく行動してみるべし!
後で思うと『何、思い切ったことを…』と思うこともしばしばですが、私はninoさん(大阪中崎町にある雑貨屋さん)で開かれる予定の雑貨展へ応募してみたのです。
正直、実店舗の雑貨屋さんには疎く、中崎町の存在すら知りませんでした。
参加可否の連絡を待つ間のドキドキ感。
幸せな瞬間ですね(´ё`)

結局。ninoさんのイベントには、無事参加させて頂くことが出来、初めて石鹸を世に送り出しました。
石鹸のブログも作って、ぽちぽちと更新したりしてました。
しかし、残念ながらninoさんのイベントは、あくまでも期間限定。
終わってしまえば、それまでです。
ちょっぴり行動的になった私は、まずハンドメイド作品を受け付けている雑貨屋さんを調べ始めました。
そして、お店のブログを拝見し、石鹸に合いそうと思ったところは、是非石鹸を置いて欲しいとメールを送りました。
結果は……惨敗です(っエ`o)
ご存知の通り、手作り石鹸は素人が『石鹸』として販売してはいけない物なのです。
肌に直接使うことを前提にするならば、化粧品なんかと同じく、薬事法に従わなければなりません。
そうなると、とても素人が簡単に販売出来る物ではないのです。
結果、雑貨屋さんに委託していたり、ネット通販されている方たちは『雑貨』として販売することになるのです。
そんな法の抜け道を掻い潜るような作品、なかなか取って貰えません。

結局。私は、ハンドメイド作品委託を募集していない雑貨屋さんにも、自らメール交渉をするという暴挙に出ます;
そうして、サンプルを送ったりして何とか1店舗置いて頂けるお店を見つけます。
また、他にもレンタルボックスを借りるなどし、徐々に販売経路を広げていきました。

それから1年半あまり。今の私は滅多に石鹸を作ることすらしなくなっています。
何があったということではありませんが……ある程度のレベルで満足してしまったのかもしれません。
また、生来の面倒くさがり屋で、飽きっぽい部分もあり、創作意欲や実店舗での委託販売に対する熱も休眠してしまいました。
同時に、密かに別の夢であった『プロの小説家になりたい』という想いの方で、大きな前進があった為、そちらにかかりきりになってしまいました。


ここ最近、また雑貨屋さんに足を運ぶようになりました。
お目当てはハンドメイド作家さん達の布雑貨や、個性的な器類。
小さな雑貨屋さんは、お店の方の拘りや熱意で溢れています。
そういう空間に浸る度、私も自分拘りの空間が欲しいなという思いが募る。
いつかいつか…では前進しないけれど、20代最後の年は一歩を踏み出せると良いな。